シミ・そばかすとは?

シミやそばかすといった肌トラブルを防ぐには、しっかりとシミが出来る原因や予防・対策についての知識を 持っておくことが重要ですが、そもそも「シミ」や「そばかす」とはどういったものか、ご説明します。

シミ・そばかすとは

そもそも「シミ」とは、皮膚内で作られる「メラニン」という黒色の色素が肌に沈着してしまったもののことを言います。
そして「そばかす」とはシミの一種で、正式には「雀卵斑(じゃくらんはん)」と言います。

シミ・そばかすとは

シミ・そばかすの原因とは?

シミやそばかすは様々な要因によって発生しますが、その中でも主な原因となるのが「紫外線」です。
何故紫外線がシミ・シワを引き起こしてしまうのでしょうか?

簡単に説明すると、太陽からの紫外線・特に中波長の紫外線「UVB」がお肌に当たることによって、 シミの元になる黒色の「メラニン顆粒」が色素細胞(メラノサイト)で大量生産されます。
大量生産されたメラニン顆粒が表皮細胞(ケラチノサイト)に受け渡され、表皮全体に分布することにより周りの皮膚より色素が濃いシミなって見えてきます。

更に紫外線は肌の光老化も引き起こしてしまうので、シミ以外にもシワ・乾燥・ハリのなさなどの症状が出やすくなってきてしまいます。

紫外線には真皮まで届く「UV-A」と、表皮に強いダメージを与える「UV-B」の2種類がある

シミが発生するメカニズムって?

シミは主に紫外線などの外部刺激によって発生します。
それではどのようにしてお肌の中でシミが出来るのかご説明します。

1.お肌を守るために「メラニン」を大量生産する

お肌は紫外線などの外部刺激を受けると、肌の細胞を守るために「メラニンをいつもより多く生産しろ」という命令をメラノサイトを送ります。
この命令に対して、メラノサイトの中にある「チロシナーゼ」という酵素の産生が亢進し、酵素反応が促進されます。 チロシナーゼはチロシンというアミノ酸を酸化させ、黒色メラニンを作る酵素です チロシナーゼはメラニンの元になるアミノ酸である「チロシン」という成分を酸化させ、メラニンを大量に生産します。

2.大量の「メラニン」を吸収し、肌の表面へ運ぶ

チロシナーゼによって大量生産されたメラニンは、周囲にある細胞「ケラチノサイト」にどんどん貪食されて細胞内に入っていきます。 メラニンを大量に含んだケラチノサイトは、そのままお肌の表面である「角層」まで上がって行きますメラニンを含んだケラチノサイトは、肌の生まれ変わりによってどんどん角質層まで上がっていきます。

3.肌の表面が黒ずんで見え、シミとなる

表皮細胞に取り込まれたメラニン顆粒が表皮全体に分布してはじめて肌の表面が健常部位に比べて黒ずみ、シミと認識されます。
メラニン顆粒を含んだ表皮細胞はいずれはお肌の生まれ変わりである「ターンオーバー」によって角化し垢となってはげ落ちるので、 紫外線に当たらなくなれば、メラノサイトによるメラニン合成量は正常にもどり、シミも消失します

通常のシミであればそのうち無くなってしまうのですが、年齢を重ねたり何らかの原因で表皮のターンオーバーが遅延すると、 正常に排出されずにメラニン色素の消失も遅れ、シミがなかなか消えなくなりますターンオーバーの周期が乱れてしまうと、シミが黒ずんだままなかなか出ていきません。
シミができたり消えにくくなるメカニズムが分かれば、シミの予防策や今あるシミへの対策をどうすればいいかが分かりますね。
シミの予防は紫外線の防御が最も重要ですが、日常生活において完全に紫外線を防ぐことは困難ですので(サンスクリーンSPF≧50 でも5%の紫外線は漏れている) ターンオーバーの周期を乱さないようにして生活リズムやお肌をしっかりと整えることが重要です。

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